コーヒーを淹れる方法として、最も手軽で道具を安価で揃えられるのがペーパードリップです。
家庭でもカフェでも主流になっていますが、カフェの味を家で再現するのは難しいですね。
ペーパードリップは手軽で簡単ですが、豆本来の味を良くも悪くもストレートに出してしまうので、淹れ方によって味が大きく左右されてしまいます。
今回はプロのテクニックに倣いながら、ペーパードリップでの美味しいコーヒーの淹れ方のテクニックを学んでみましょう。
美味しいドリップコーヒーを淹れる手順
☕コーヒーを買う
ペーパードリップの良さは「豆の味わいが素直に出ること、誰でも簡単に淹れられること」です。
それだけに、良い豆を選ぶことは大切です。
買いたいコーヒーが決められない場合は、お店の人に自分の好みの味を伝えて選んでもらうのがよいでしょう。
また、出来るだけ新鮮なコーヒーを選びましょう。淹れたときのおいしさが格別に違うということもお忘れなく。
たくさん買わず、1~2週間で使い切る量にしてください。
1杯のコーヒーの豆の使用量の目安は10gです。粉なら1週間、豆なら2週間分で計算してみてください。
☕豆の挽き方
使う器具によって「細挽き」「中挽き」「粗挽き」の三段階に分けられます。 「細挽き」はサイフォンに、「中挽き」はドリップに、「粗挽き」はパーコレーターに使用します。
コーヒーを挽くときに発生する熱は、コーヒーの味と香りに悪影響を与えますので、なるべく短時間で挽くように気をつけてください。
また、焙煎の仕方は「浅煎り」「中煎り」「深煎り」に分けられますが、煎りが深くなるほど苦味が出てきます。
毎日軽やかに飲もうとするならば、「浅煎り」×「中挽き」がお勧めです。
☕コーヒーカップを事前に温める
コーヒーを美味しく飲みたいのに冷めてしまっては台無しです。器具類は使用する直前にもう一度お湯できれいに洗い、温めてから使用してください。
さらにカップもあらかじめ熱いお湯で温めます。このちょっとした心配りが、新鮮な味と香りを守るためにはとても大切です。
☕コーヒーを淹れるお湯の温度
ドリップコーヒーを抽出するお湯の温度は、一般的には90度くらいが適温と言われています。
ただし、使用するコーヒーの種類、煎りの深さによって適温が変わるため、好みに合わせて調節するのがよいでしょう。
やかんや電気ケトルなどで多めにお湯を沸かし、沸騰したらサーバーやコーヒーカップに注いで容器を温め、ドリップケトルなどにお湯を移します。
こうすることで温度が少し下がり、適温になります。沸かした容器から直接お湯を注ぐ場合は少し温度が下がるまで待ちましょう。
沸騰したお湯で淹れるとどうなる?
沸騰したお湯でコーヒーを淹れるとどうなるか?
香りが焦げ臭いような感じになり、嫌な苦さが増してきます。やはりコーヒーは適温でいれるべきです。
☕ドリッパーにコーヒーをセット
フィルターの中に計量した「中挽き」の豆を入れ、粉が平らになるように軽く揺らします。平らにすることで、湯が表面を流れず、全体に浸透していきやすくなります。
誰でもできる、美味しいドリップコーヒーの淹れ方
☕最初のお湯を注ぐ
ドリッパーにお湯を注ぐが、このとき、粉の上に湯をのせるようにして、十分に蒸らすこと。
お湯は低めの位置から優しくゆっくり注ぐと、粉が飛び散らないです。
中心から500円玉大の「の」の字を描くようなイメージで、コーヒー粉の上に少しずつお湯を注いでいきます。
蒸らし時間は30秒前後、お湯が粉全体に行き渡りコーヒー粉がふっくら膨らむのを目安にしましょう。数的落ちてくるくらいが目安です。
蒸らしが足りないと水っぽく薄い味のコーヒーになってしまうので、蒸らしは大切です!
☕お湯を継ぎ足して、適量を落とす
蒸らしの時と同じように、「の」の字を描くように注ぐのがコツです。
同じ場所に注ぎ続けたり勢いよく注いだりすると、コーヒー粉の部分に穴が開いたようになり、しっかり抽出されないまま薄いコーヒーになってしまうので注意が必要です。
ただし、お湯はフィルターの縁の近くには注がないように注意しましょう。
3回くらいに分け同じペースで注ぐことで、抽出のスピードが安定し、おいしいコーヒーを淹れられることにつながります。
☕ドリップパーを外す
蒸らし開始から抽出完了まで3分”が目安です。ドリッパーのお湯を落とし切ってしまわないこと。
泡に含まれるえぐみも落ちて、スッキリとした味に仕上がらないので注意してください。
【動画】プロが教える!誰でも簡単にできる美味しいコーヒーの淹れ方
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ペーパードリップの道具
☕ドリッパー
一見するとどれも同じように見えるドリッパーですが、よく見ると穴の数や台形と円錐形などの違いがあることが分かります。
形が違えば当然、味にも違いが出てきます。最終的には味の好みの問題ということになりますが、それぞれの違いを紹介しましょう。
カリタ式ドリッパー


●穴が3つ
●台形
●リブ(溝)の長さが長い
以上がカリタ式ドリッパーの特徴です。リブの目的はガスの通リ道として切られています。
お湯を注いだ後ガスが抜けることによって蒸らしがスムーズに進むのです。
カリタ式ドリップは穴の数が多い分、早くお湯が落ちるので2~3回に分けてゆっくり注ぎます。
メリタ式ドリップよりは作り手の技量で味が左右されるので、中級クラスと考えれば良いでしょう。
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メリタ式ドリッパー


●穴が1つ
●台形
●リブ(溝)の長さが長い
メリタ式ドリップは穴が1つでカリタ式ドリップよりお湯の落ち方が遅く、1度お湯を注ぐだけの淹れ方です。
500円玉サイズの「の」の字を意識して注がず、真ん中に注ぐだけと簡単です。
しっかりとした味が抽出できるので、豆の良し悪しで味に差が出てしまいます。
失敗のない初級者向けと言えます。
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コーノ式ドリッパー


●穴が1つ
●円錐形
●リブ(溝)が底から中盤まで
美味しいコーヒーを淹れるには雑味を取り除くこと!
そのためには、泡の出る上部からお湯が落ちないようにすれば良いという発想から、リブを下の方に着け、お湯を出るように作ったものです。
円錐形なのでペーパーとドリッパーは良く密着できるようになっています。
約3分でコーヒーを淹れるよう、真ん中にお湯を注いでいきます。
スッキリとした雑にがない、しっかりとした味を楽しめます。
3種類のドリッパーの中では一番高価です。
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ペーパードリップコーヒーは手軽な分だけ、淹れる人の技量や好みによって味が大きく変わります。
お気に入りの1杯、考えるだけでもワクワクしますね!