美味しいコーヒーが飲みたい!
しかも、自分で淹れたコーヒーで、その味を堪能したい!
最近になって、そんな思いに駆られるようになりました。
40年前は自分で豆を挽いて、サイホンでコーヒーを淹れて飲んでいたのに、アメリカで暮らしている間に、お茶のようにガブガブ飲むことを覚えてから、ほとんどこだわりが無くなってしまっていました。
もう一度しっかりコーヒーと向き合ってみたいと思い、いろいろ調べてみるとコーヒーの奥深さがわかってきました。
美味しいコーヒーを飲みたい!
この思いを共有してくださる方、是非お付き合いください。
美味しいコーヒーを淹れる条件とは
コーヒーの主役はあくまでも豆です。このコーヒー豆は世界70か国で栽培されています。
同じ品種でも、産地が変われば味にも変化が出てきます。気候、土壌、農園など、その条件は本当にさまざまな要素があります。
さらに、コーヒー豆は焙煎の仕方によって味がまったく変わってきます。
酸味が苦手、コクのあるコーヒーが好き、スッキリした味が好き・・・。
美味しいコーヒーはいくつもの条件を重ねて出来上がってきます。
まずは、基本的な美味しいコーヒーの条件を確認してみましょう!
①良質な原料
②煎りたてのコーヒー
③挽きたてのコーヒー
④淹れたてのコーヒー
⑤良い水
コーヒー通の方はご存知だとは思いますが、これからコーヒーを深く味わいたい思っている方は、一緒にコーヒーと向かい合ってみませんか?
美味しい豆を選ぶにはどうしたら良いのか
◆焙煎の度合いで選ぶ
コーヒー豆を専門店で買おうと思って出かけても、沢山品種がありすぎて気後れしてしまいそうですね。
そんなときには、先ず焙煎の度合いで選んでみてはいかがでしょうか?
●浅煎り・・・苦味が浅く、酸味が強い
●中煎り・・・苦味、酸味共にバランスが良い
●深煎り・・・苦味が強く、酸味が弱い
先ずは中煎りを買ってみて、味を試してみましょう。もっと酸味が欲しければ浅煎りを、もっと苦味が欲しければ深煎りと、焙煎の度合いを変えることで好みの味に出会えることでしょう。
◆豆の挽き方
どういう淹れ方をするかで豆の挽き方を選びます。下の図のように、細かく挽けば苦味、コク、渋みがでっるようになり、粗ければ苦味、渋みが少ないスッキリとした味になります。
◆豆の産地を選ぶ
いよいよ次は豆の産地の決定です。既に大好きな産地が決まっている方も、別の味を探ってみるのは冒険のようであり、新たな出会いがあったら楽しいですね。
一般的な各地のコーヒーの一般的な評価を見てみましょう。
☕爽やかな酸味を感じるなら
中南米の豆は華のような香りとスッキリとした酸味がある。煎りすぎると酸味が消えてしまうので、酸味を活かすなら浅~中入りが最適。
グアテマラ、コスタリカ、エルサドバドル、ニカラグア
☕バランスの取れた味わいなら
酸味と苦味のバランスが程良くとれていて飲みやすく、ブレンドのベースとしても使用される。浅煎り~深煎りまで、どの焙煎具合でも大丈夫。
ブラジル、コロンビア、ホンジュラス、パプアニューギニア
☕香りが強く果実感がある
果実のように甘く爽やかな酸味と香りを持つコーヒー。特にケニヤはカシスやブルーベリーのような素晴らしい風味を持ち、欧米各国で高く評価されている。
ケニヤ、エチオピア、ブルンディ、グアテマラ
☕しっかりとしたコクと甘さを持つ
重量感のあるコクとコーヒーらしい自然な甘さを感じる豆。スッキリとした口当たりを好むなら中煎り、厚みのある味わいを楽しむなら深煎りが適している。
コロンビア
☕コクの強い重めのコーヒー(フルボディ)が好みなら
インドネシアで収穫されるマンデリンはコクの深さが有名。力強いボディのため、深く煎って苦味を楽しむこともできるが、浅~中煎りでもコクは十分に感じられる。
インド、インドネシア
アフリカのコーヒーはフルーティーな酸味。
中南米からブラジルはバランスと摂れたしっかりとした味。
アジアはコクと苦味。
このような特性を踏まえて、自分好みの味を見つけてください。
◆コーヒーの製造日を確認
☕粉で購入する場合
美味しいコーヒーを淹れようとおもうならば、やはり新鮮な豆を購入しましょう。粉にしてしまうと、豆の状態よりも空気に触れる面積が広くなるので、劣化が早くなります。
理想は開封してから2週間で飲み切ることです。一度に購入する量を少量にし、購入後はキャニスターなどに入れて密封保存しましょう。2週間を越えるようなら、冷蔵庫のフリーザーで保存すると良いでしょう。
☕豆で購入する場合
コーヒー豆を劣化せず保存するためのポイントは、「温度」「湿度」「光」「酸素」の4つです。
一週間程度で消費できるのであれば常温でも構わないのですが、それ以上長くなりそうなときは、冷蔵庫で保存すると良いでしょう。
光の入らない容器で密閉保存すると良いでしょう。冷凍保存後、豆を使う場合には常温に戻してからにしてください。
◆良い水
☕水道水
日本の水は「軟水」なので、香りや酸味、渋味を引き立てつつ、苦味をややまろやかにする、コーヒーに適した水だと言われています。
ただし、苦味が好きな方には物足りなく感じる方もいるかもしれません。
☕アルカリイオン水
「アルカリイオン水」は抽出力が高く、水道水よりも濃く早く抽出できて、味はまろやかに仕上がるのが特徴です。
酸味がまろやかになりますし、クセの強い豆が好みに合わなかったときには、アルカリイオン水で淹れてみるといいかもしれません。
過去10年あまり、購入してきた豆はモカばかりでした。今回ちょっと冒険心を起こしてキリマンジャロを買ってみましたが、やはりずいぶん違いますね。
これからもたくさんの出会いを求めて、いろいろな種類のコーヒーを試してみたくなりました。