「免疫力」。新型コロナウイルス感染の拡大によって、にわかに注目されるワードとなりました。どうすれば免疫力を上げることができるのか等、毎日のように取り上げられているので、関心の高い方は既に行動に移していらっしゃるかもしれませんね。
わたくしも仕事柄、免疫の重要性に関しては、何度もお話ししてきました。「運動をすれば免疫力が上がる」とか「体温を上げれば免疫力が上がる」といったことを、お伝えしてきたのです。
しかし、改めて免疫について調べてみると、医学的には全く根拠がないこととし、誤った情報を鵜呑みにしてはならないと警鐘を鳴らしている医師もいらっしゃいます。
自粛規制はこれからもしばらくは続きそうです。今この時期だからこそ、改めて「免疫力」とは何かということを考えてみましょう。
免疫力は簡単にはアップしない
「免疫力を上げるにはどうしたらよいと思いますか?」という問いに対して、どのように答えますか?
・お風呂に入って体温を上げる
・運動をする
・良く眠る
・食生活に気をつける
・ストレスをためない
だいたい、多くの方々の答えはこれらの中に含まれていると思います。どれも正解なのですが、これだけですぐに免疫力が上がるほど、免疫システムは簡単なことではないようです。
また、「体温が1度上がると免疫力は5倍になる!」とか、「30%アップする!」という話は聞いたことがあることでしょう。
しかし、驚くことに体温と免疫の関係性を裏付けるような医学的な論文はないとのことです。ではなぜこのような説が一般化しているかというと、ある医師の方が、体温が1度下がれば免疫力が30%低下すると書籍に著したからだとのことです。
免疫力が低下するとどういう症状が現れるのか
免疫システムとは何か
免疫システムとは、「侵入してきた異物や病原菌を撃退する働き」と理解している方が多いと思います。しかし、免疫システムは攻撃するだけでは成立しません。
免疫システムを例えれば警察や軍隊のようなものです。免疫細胞の主体をなす白血球ですが、侵入者の存在を通報する係、攻撃を指示する係、細菌を直接攻撃する係、死んだ細胞を排除する係、ウイルスの抗体を作る係、ガン細胞を排除する係など、複雑怪奇とも言える役割分担があります。この役割分担が多々敷く機能することによって、私たちは病にかかることなく元気でいられるのです。
どんな時に免疫力の低下を感じているか
免疫力は加齢とともに低下していきますので、年代によってその感じ方に違いがあります。以下にその例を挙げてみます。
・20代・・・肌荒れ
・30代・・・風邪をひきやすくなった
・40代・・・疲れやすくなった
免疫力が下がっても、いきなり大きな病気になることはありません。何事にも段階があります。早い段階で対策を練って、快適な生活を送れるように努力しましょう。以下に初期、中期、後期と悪化の段階を記してみます。
●初期
口内炎、ヘルペス、肌荒れ
●中期
花粉症、アレルギー、風邪に罹りやすい
●後期
ガン、糖尿病、白血病、心臓疾患
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免疫力をアップするため、まずは実践したい2つのこと


免疫力をアップするための生活習慣
冒頭でお伝えしたように、簡単に免疫力を上げることはできないとすれば、長期的な視点で本格的に生活習慣を見直していかなければならないようです。その為には、
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腸内細菌を善玉優位にする
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身体全体の代謝をあげる
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自律神経のバランスを保つ
詳細は改めて、ご説明します。
今すぐ、簡単にできる2つのこと
自律神経のバランスを整えることが免疫力のアップに繋がりますので、明日から2つのことを実践してみましょう。
● 深呼吸をする・・・ストレス発散、気分爽快
● 朝日を浴びること・・・体内時計がリセット
なんだこんなことと思いますか?一日に一回でも良いです。深くゆっくり深呼吸してみてください。きっと効果を実感できますよ!