健康で明るい未来

心と身体の健康を保ち、健康な人生を送れるようわかりやすく説明していきます。

健康問題/自律神経のバランスを取って免疫力をアップする

何となくの不調、放置していませんか

 めまいや頭痛、全身倦怠感、朝起きれないなどの状態が続き病院へ行ったものの、「異状なし」と診断されて途方に暮れてしまった経験を持っている方は少なくないでしょう。

 検査の結果に異状がなく、特定した原因が見当たらず不調が続くと「自律神経失調症」と診断されてしまうケースも少なくありません。

 2016度に「自律神経失調症」と診断された人の数は65万人です。潜在的な患者数はその10倍の650万人と言われますから、実に日本人の5%以上の人が罹っている病気だというのです。

 

 

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自律神経失調症には、大きく分けて4つのタイプがあり、それぞれ要因が異なります。

本態性型……体質的に自律神経が乱れやすいタイプ。

神経症型……感情や精神状態が体調に影響しやすいタイプ。

心身症型……日常生活のストレスによって自律神経のバランスが乱れているタイプ。

抑うつ型……神経症型・心身症型がより進行したタイプ。うつに似た症状が続く。

 

 自律神経失調症は「治りにくい」と考えている人も多いかもしれませんが、適切な治療で不快な症状をコントロールすることは可能です。特に軽度のストレスによる初期症状では、規則正しい生活を心がけ、適度な休養をとるだけでも回復が期待できます。

 自律神経を整えることは、病気の予防や健康の増進に繋がります。自律神経は呼吸、血圧、体温調整、消化、免疫など生命維持に不可欠な機能を司っています。生活習慣を見直しことで改善できます。自律神経失調症は治ります!

 しかし、自分ではどうにもならない、つらい症状が続く場合は、慢性的なストレスが原因となっていることも考えられ、体だけではなく心の治療も必要になってきます。まずは、かかりつけ医に相談、必要に応じて専門医を紹介してもらうことが解消への近道です。

 

 

5つの習慣を見直すと心と体が元気になる

 5つの習慣を見直すことで、簡単に自律神経の改善を実感することができることでしょう。医師の指示は大切に守りながらも、先ずは実践してみて下さい。

①食事の習慣を改善する 

②運動の習慣をつける  

③自律神経を整える睡眠  

④日常生活を改善する   

⑤メンタル(考え方)の改善

 

自律神経のバランスを取って免疫力アップ

 

 連日の報道によって、新型コロナウイルスの脅威が身近に迫っている中、有効的な対抗手段はないのか?医師に尋ねてみるとこういう声を聞きます。「体内の免疫力を上げよ」と。

 

 免疫とは人体に備わった病気にならないための自己防衛システムです。 免疫の仕組みは実に精巧にできており、いくつもの免疫細胞が協調しあって働いています。もし、免疫というシステムが体から無くなったとしたら、私たちはすぐに何らかの病気にかかってしまうのです。" 免疫システムは15歳までに出来上がります。20歳を超えると、免疫力は落ちていきます。

 

 この免疫力は自律神経と密接な関係を持っており、自律神経のバランスが崩れると免疫力は低下してしまいます。ですから、自律神経のバランスを整えて、免疫力を正常化させれば、病気は自然に治っていきます。

①ストレスを自覚し、生活を見直す

 免疫力を下げる最大原因はストレスです。働きすぎていないか、深刻な悩みを抱えていないか、自分の生活を振り返り、気持ちを切り替え、環境を変えることが必要です。

 たとえ、ストレスを完全に取り除くことができなかったとしても、自分がどんな時にストレスを感じているかが分かれば、悩みに対するブレーキがかかります。

 よく笑うことも免疫力を上げます。ストレスがたまってくると、人間関係もスムーズでなくなります。孤独にならないことが肝要です。無理に頑張らず、SOSを発しましょう。

 睡眠時間が短かったり、暴飲暴食をしたりなど、不規則な生活は免疫力を低下させます。早寝早起きを心掛け、無理は避けましょう。

②交感神経を刺激する薬を飲まない

 ステロイド剤や消炎鎮痛剤、抗癌剤などは、長期に使用すると交感神経を過剰に優位にし、免疫力を下げてしまいます。症状が強く出ている場合を除き、免疫力を上げる努力を重ねながら、徐々に薬を減らしていくことが重要です

③適度な運動をする

 体がポカポカして、汗ばむ程度の運動は、自律神経のバランスを整えます。早起きを心掛け、散歩やラジオ体操をするのが良いでしょう。

④ゆっくりと食事をする

 食べることは、それ自体が自律神経を整えます。腹七分から八分の小食を心掛け、早食いを避けましょう。玄米や発酵食品、小魚などを食べていれば、栄養のバランスが良くなり、自然と時間をかけて食事するようになります。

⑤体を温め、血行を良くする

 自律神経が乱れていると、自然に体が冷えてきます。ですから、長めにお風呂に浸かったり、乾布摩擦、湯たんぽ、カイロを使ったりするのは効果的です。

⑥深呼吸を行う

 呼吸はゆっくり吐き出すことを意識すると、副交感神経が刺激されます

 

 免疫力を高めるためには、「規則正しい生活」「バランスのよい食事」「適度な運動」、そして「質のよい睡眠」。是非、健康な毎日を送ってください。

 

   自律神経を整えて免疫力アップ。病気をしない身体を作ろう!