健康で明るい未来

心と身体の健康を保ち、健康な人生を送れるようわかりやすく説明していきます。

健康問題/睡眠障害を見過ごしていませんか?

あなたは良く眠れていますか?睡眠に対する悩みはありませんか?

   健康維持にとって睡眠は特に大切です。ところが、睡眠に対する悩みを抱えている人は本当にたくさんいます。寝たいのに眠れない、眠れないので日中も眠くて仕事がはかどらなかったり、ミスして仕事が終わらず、就寝時間が遅くなるなど、不眠のスパイラルに入り込んでいる人もいることでしょう。

 フジ医療器が20歳以上の男女4303名に対して「睡眠に関する調査」を実施しました。すると、9割以上の92.6%が睡眠に「不満がある」と回答し、「寝ても疲れがとれない」と感じているということが分かりました。

 睡眠への不満を年代別に分けると、若い世代ほど「寝ても疲れがとれない」「朝すっきり起きられない」と回答した人が多く、「何度か目が覚める」は高齢になるに従って増える傾向にあるようです。また、20代~30代では「なかなか寝付けない」が多くありました。

 健康保険組合の加入者19.1万人分のビックデータ解析によれば、成人の30%以上が不眠症状をもち、50歳代の6%以上が睡眠薬を処方されていることが、明らかになっています。

 こうしてみると、成人の3人に1人、つまり2000万人以上の人が不眠に悩んでいると推計される、国民病ともいえる状態です。

 背景には、人口の高齢化、ライフスタイルの多様化、24時間社会における生活リズムの乱れ、ストレスなどがあるのかもしれません。個人差があって何時間寝れば大丈夫!という確証はないものの、朝、スッキリとさわやかな目覚めを迎えたいものです。

 

あなたは睡眠障害? 

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  睡眠障害とは、睡眠に何らかの問題がある状態をいいます。眠れなくなることはよくみられますが、眠れないことイコール不眠症ではありません。不眠の原因には、環境や生活習慣によるもの、精神的・身体的な病気から来るもの、薬によって引き起こされるものなど、様々です。
 さらに、睡眠障害には不眠だけでなく、昼間眠くてしかたないという状態や、睡眠中に起きてくる病的な運動や行動、睡眠のリズムが乱れて戻せない状態など、多くの病気が含まれます。

 睡眠の問題は1つの原因や病気だけでなく、いくつかの要因が重なって起こってくるので、不眠の問題の解決は生活習慣全般の改善を意味しています。

 

4つの睡眠障害

・入眠障害

 床に入ってもなかなか寝つけない、眠りにつくのに30分~1時間以上かかり、それを苦痛と感じる状態です。不眠症の訴えで最も多く、不安や緊張が強い時におこりやすいといわれています。

・中途覚醒

 睡眠中に何度も目が覚めて、その後、なかなか寝つけない状態です。年をとるにしたがって眠りがだんだんと浅くなり目覚めやすくなります。
日本人の成人の不眠で最も多く、中高年・高齢者に多くみられるといわれています。

・早朝覚醒

 自分の望む起床時刻より2時間以上早く目覚めてしまう状態です。年をとると体内時計のリズムが前にずれやすく、また若い人に比べて夜遅くまで起きているのがつらくなるので、早寝早起きになります。
高齢者によくみられます。また、うつ病にもよくみられる症状です。

・熟眠障害

 睡眠時間は十分なのに、ぐっすり眠った感じが得られない、眠りが浅い状態です。眠時無呼吸症候群や寝ている間に足がぴくんぴくんと動く周期性四肢運動障害など、睡眠中に症状の現れる病気が関係していることもあります。

 

 

睡眠障害のサインと改善の必要性

 記のような睡眠障害は自覚できる症状ですが、いびきや寝ぼけなど、周囲の人から指摘される症状もあります。

①人から指摘される症状いびき・無呼吸(いびき、眠っているときに息が止まる、突然息が詰まったようにいびきが途切れる) 

 

・睡眠時無呼吸症候群睡眠時無呼吸症候群 (SAS)とは、眠っているときに呼吸停止 または低呼吸の状態が引き起こされる病気です。無呼吸が一晩(7時間の睡眠中)に30回以上、 もしくは1時間あたり5回以上確認されると睡眠時無呼吸症候群と診断されます。発症していても自覚していない方が多く、潜在患者数は日本国内で200~300万人にのぼると推定されています。

 

②睡眠中の異常行動(寝ぼけ行動、寝言、睡眠中の大声・叫び声)

 

③睡眠中の異常運動(寝入りばなや夜間に、脚がピクピクと動いている)

 

 

  サインや症状があっても、睡眠問題に本気で向き合わない人も多くいます。しかし、睡眠障害によって、集中力低下など日常生活や社会生活に支障をきたします。極端な場合には大きな事故につながることもあります。

 また、睡眠不足や睡眠障害が長期間持続すると、生活習慣病やうつ病などになりやすくなることがあります。こうしたことから、睡眠障害に適切に対処することが重要と考えられています。

 

 症状の把握とともに、良く眠るための準備を整えることも重要です。よくない睡眠環境や誤った睡眠習慣が、睡眠を妨げているかもしれません。

 それぞれにライフスタイルは異なるものの、睡眠負債を解消し、熟睡できる方法などを知り、快眠へとつなげましょう。対策はたくさんあります。

皆さん寝てください!

次回は睡眠対策をお伝えします。

 

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睡眠不足の解消は、あまり気負わず、できることから取り入れていきましょう!