加齢とともに低下する抗酸化作用
人間の体にはもともと、尿酸、アスコルビン酸、メラトニンといった抗酸化物質が存在します。つまり、抗酸化作用は私たちの体には、すでに備わっているということです。
しかし、抗酸化作用は20代をピークとして、加齢とともに低下していってしまうのです。そのため、普段の食事によって、抗酸化作用をもつ栄養素を摂取することが健康のために大切になります。
SOD:活性酸素を除去する酵素
活性酸素を退治しよう/活性酸素に対抗する抗酸化物質
活性酸素の役割は【1】活性酸素の元を抑制する【2】暴走する活性酸素をおとなしくさせる【3】活性酸素により被害を受けた箇所を修復させる ‐ などです。
活性酸素を退治するためには、第一に活性酸素を発生させやすい生活習慣を見直すことであり、第二には酸化を防ぐ抗酸化物質を積極的に補うことです。抗酸化物質は、主に【1】酵素【2】タンパク質【3】ビタミン が考えられます。
良質のタンパク質は最も重要な栄養源ですが、タンパク質そのものに抗酸化力があるわけではありません。例えば紫外線に当たり、活性酸素によって皮膚が傷つき、シミやシワができた時、それを修復するのがタンパク質です。
そしてSODなどの抗酸化物質の主成分はタンパク質からできているため、これらの抗酸化物質をつくっているものもすべてタンパク質です。つまり、タンパク質が不足すると必要な量の抗酸化物質が体内でつくられないのです。
タンパク質はアミノ酸からできています。ヒトの体内で合成できないものが必須アミノ酸と言われるもので、食品から摂取しなければなりません。これら必須アミノ酸がバランスよく配合されている食品を数値で表したものを「プロテインスコア」と言い、数値の高いものほど良質のタンパク質といえます。
※( )はプロテインスコア
鶏卵(100) サンマ(100) 鶏レバー(93) 牛乳(85) 鶏肉(84)
牛ロース(84)白米(81) アジ(78) チーズ(74) もめん豆腐(67)
ジャガイモ(67) アサリ(66)トマト(51) ホウレンソウ(41) ミカン(40)
プロテインスコアの第1位は卵です。卵は抗酸化物質の主成分であり、銅や亜鉛といったミネラル分も含まれる最良のタンパク質です。またビタミンEを再生するのに力を貸しているのが、卵に含まれているシステイン。ほかにも卵の黄身に含まれるコリンは頭脳を明快にする働きがあります。卵白に含まれるリゾチームはかぜの各種症状の緩和に効果的です。
また卵白に含まれるオボアルブミンというタンパク質は消化酵素に分解され、2種類のペプチドがつくられます。このペプチドが免疫力を高めるといわれています。さらに卵白のタンパク質そのものが抗酸化力を持っていることも知られています。
それでは、抗酸化作用のある栄養素とはどういったものなのか!


【ビタミンC】
緑黄色野菜(パプリカ・パセリ・ブロッコリー・青菜類など)、フルーツ(キウイフルーツ・いちご・かんきつ類など)
ビタミンCは水溶性なので、生で食べるのがオススメ!水洗いする場合は、洗い過ぎないようにしましょう。
【ビタミンE】
植物油(ひまわり油・やし油・べに花油など)、種実類(ごま・アーモンド・ピーナッツなど)
緑黄色野菜を炒めて食べると、他のビタミンも同時に摂れて効果的です。
【ポリフェノール類】
プルーン・りんご・赤ワイン・コーヒー・緑茶・紅茶など
フルーツの場合、皮にもポリフェノールが豊富に含まれているため、皮ごと食べるのがオススメ。コーヒーやお茶は、ペットボトルで販売しているものより、淹れたてのほうがポリフェノールを多く含んでいます。
【ミネラル類】
海藻類(わかめ・のり・昆布など)、魚介類(桜えび・うるめいわしなど)、納豆などミネラルは、熱には強くても水に溶けやすい性質なので、茹でるよりも蒸すのが◎煮込み料理の場合は煮汁ごといただきましょう。
【カロテノイド】
緑黄色野菜やフルーツの黄色、オレンジ、赤色の色素成分。パプリカ、トマト、ホウレンソウ、ミカンなど
濃い色の野菜やフルーツを選べばたくさんカロテノイドを取ることができます。
特にオススメは赤いパプリカ!赤いパプリカにはカロテノイドのなかでも特に抗酸化力が強いキサントフィルという成分が豊富に含まれています。
カロテノイドは油溶性のため、サプリメントなどを利用するか、油を使った調理方法で食べると体内に吸収しやすくなります
抗酸化作用のある栄養素は毎日普通に食べる食材から摂取可能!
好き嫌いせず、バランスの良い食生活を心掛けましょう!
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