健康で明るい未来

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健康問題/活性酸素が病気や疲れの原因!

なぜ活性酸素は”疲れの原因”“老化や万病のもと”なのか?

 なぜ体内に取り込まれた過剰な酸素は毒性が強いのかというと、酸素が体の中で、さらに毒性の強いものに変わることが原因です。つまり、その猛毒が〝活性酸素〟と呼ばれるものです。 活性酸素などというと、活力のある酸素かと思われる人もいるかもしれませんが、実情は全く違います。
 活性酸素こそ、老化を促進する要因であり、ありとあらゆる病気に関与している〝万病のもと〟だったことがわかってきました。

 

疲れとは活性酸素によって細胞機能が一時的に低下した状態

 もともと体には、活性酸素の働きを弱めたり無毒化する機能が備わっています。しかし激しい運動やストレスなどで大量の活性酸素が発生し、処理する能力を超えると、体中の細胞を次々にサビつかせてしまいます。このようにして、細胞の機能が一時的に低下した状態が「疲れ」です。

 

あらゆるがんを誘発する共通要因は活性酸素

 がんを誘発する要因はさまざまですが、どんな要因でがんになろうとも、そこに必ず活性酸素が多く発生しています。

 

脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす動脈硬化にも活性酸素が関与

 

 

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 動脈硬化にも、活性酸素がからんでいました。血管壁にコレステロールを運んでくる悪玉コレステロール(LDL)と、コレステロールを逆に肝臓に持ち帰る善玉コレステロ-ル(HDL)があることがよく知られています。しかし、このうちのLDLは、それほどの悪玉ではありませんでした。


 しかし、LDLが活性酸素により酸化されると、酸化LDLになり、それが血液中の大型白血球の一つであるマクロファージという細胞に取り込まれ、泡沫細胞と呼ばれるものを形成し、コレステロールを血管璧に沈着させることになるのです。


 脳や心臓の動脈が血栓(血の塊)で詰まると、血液が遮断され、虚血(血が足りなくなること)になります。これが脳梗塞や心筋梗塞ですが、これにも活性酸素が関与していました。虚血状態になると、活性酸素が発生し、脳の組織や心筋を傷つけるのです。しかも、血流が再開すると、さらに活性酸素が発生し、組織を痛めつけてしまいます。

 

ありとあらゆる病気に活性酸素が関与!

 このほか、糖尿病、パーキンソン病、アトピー性皮膚炎、胃・十二指腸潰瘍、やけど、てんかん、白内障など、ありとあらゆる病気に活性酸素が関与していることが最近になってわかってきています。

 

ボケやアルツハイマー型老年痴呆も活性酸素が関わっている

 脳の老化にも、活性酸素は大きな影響を及ぼしていると見られています。年を取ると、運動や感覚の機能が低下し、いれゆるボケと呼ばれる状態が起こりますが、年を取ったネズミに体内の活性酸素を消去する薬剤を投与すると、記憶力や体力が回復することがわかっています。
また、脳卒中と並ぶ、病的なボケの原因の一つのアルツハイマー型老年認知症も活性酸素のかかわりが疑われています。

 

抗酸化物質で活性酸素から体を守ろう!

 

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 ビタミンやポリフェノールなど、様々な抗酸化物質が存在する中、もっとも毒性の強い塩素系ラジカルにすぐれた抑制作用を発揮したのはイミタゾールペプチドでした。

次回は抗酸化物質でサビつき対策をお伝えします。

 

生活習慣の見直しで活性酸素を抑制し、若々しくはつらつとした毎日を送っていきましょう!