肥満の原因
摂取エネルギーが消費エネルギーを上回り、体脂肪が過剰になる状態が肥満ですね。
肥満というのは、糖や脂肪を体内にため込ませる働きのある「インスリン」というホルモンが原因で起こります。なかでも、精製された炭水化物や糖、人工甘味料を摂取すると多量のインスリンが分泌され、脂肪と糖が体にたまり、BMIや胴回りが大きくなっていく、という仕組みです。
日常生活から考えられる肥満の原因



- エネルギーを溜め込む食生活
忙しく、仕事に追われる毎日は食生活が乱れがちです。朝食を抜く、外食、遅い夜食、まとめ食いなど、こんな脂質や糖分のとりすぎや不規則な食生活が続くと、摂取したエネルギーが消費エネルギーを上回り、貯蔵用として蓄積されます。これは食事が少なかったり、激しい運動などでエネルギーが不足したときに備えて蓄えられるのです。
- エネルギーを消費できない運動不足
インターネットや車が多く使われるようになると、体を動かすために使うエネルギーが少なくなります。そのため摂取エネルギーが消費エネルギーを上回って、肥満につながります。
肥満の子供は大人になると・・・
「子どもの頃に肥満だった人は、寿命が短い傾向にある」という研究報告があります。
肥満の子にはたいてい肥満の兄弟がいます。そして、肥満の子どもは肥満の大人になり、肥満の大人は肥満の子どもを持つ傾向が高い。これは、否定しようがない事実です。子どもの頃に太っていた人が、大人になって太る確率は、そうでない人の17倍以上とされています。
しかし、これが「遺伝的なもの」なのか、「生活環境によるもの」なのかは、長年謎でした。
肥満の原因は環境が70%をしめる❕
スタンカード博士(肥満研究の権威)が「別々に育てられた一卵性・二卵性の双子」と「一緒に育てられた一卵性・二卵性の双子」について調査したところ、別々の環境で育てられた一卵性の双子は環境の差異にかかわらず、似たような体型になったのです。そして、「肥満を決定づける要因の約70%が遺伝によるもの」という結果が導き出されました。
この結果はあなたの体重が増えやすい原因の70%は血筋によるものということを意味します。肥満は、圧倒的に遺伝の影響が大きいのです。
しかし、30%が残っているので、自分の努力次第で未来が大きく違ってくると言うことですね。頑張りましょう。
太らない身体をつくるために心掛けること
①食べ物や飲み物に注意
脳は炭酸飲料やファストフードが大好き!
食物繊維を摂ることを意識し、外食するときは丼物を避け定食にしましょう。


②運動習慣を身につける
脂肪を燃やし、持久力をつけるウォーキングや水泳などの有酸素運動、全身の血
行を良くするストレッチを毎日10分以上続ける習慣をつけましょう。時間の無い方に
はストレッチがお勧めです。運動習慣をつけることで、血液の循環や内臓を動かした
りするために使われる基礎代謝が上昇し、脂肪がつきにくい体になります。
③飲酒や喫煙に気をつける
アルコールは肝臓内で脂肪がつきやすく、脂肪肝の原因になります。タバコは、直
接肥満の原因にはなりませんが、タバコに含まれる有害物質が血管自体を傷つけ、脳
梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化性疾患を招きます。アルコールとタバコを控えましょ
う。
④睡眠不足に注意
5時間睡眠の人は8時間睡眠の人に比べて肥満率が50%も高いと言われています。
4時間以下だとなんと73%も高くなります。この原因は食欲をコントロールするホル
モンバランスが崩れるからです。
健康の鍵は食事、運動、睡眠、排泄のコントロール!
頑張ってください!