健康で明るい未来

心と身体の健康を保ち、健康な人生を送れるようわかりやすく説明していきます。

健康問題/内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満、生活習慣病への影響

「中年太り」の原因は身体の機能低下による老化現象 

 中高年の40代前後からの「中年太り」の原因は、食べ過ぎと運動不足だけではありません。中年太りは、白髪や老眼と同様に、体の機能低下による老化現象のひとつです。 「老化」によって、体の中のさまざまな細胞や器官が衰え、本来の役割ができなくなって太りやすい体になってしまったのです。 

 

 それでも、日常の生活で「簡単にできる身体のケア」を習慣化するだけで、老化を止めるどころか若返りという夢のようなことさえも可能になります!諦めず、根気強く、一歩一歩進んでいきましょう。

<老化が進んでいるかどうかのチェック>

□元気や気力が乏しきなった

□笑うことが少なくなった

□歩いているとき、同年代の人に良く追い抜かれる

□駅の階段を上がると息切れがする

□毎日の通勤、買い物が苦になることがある

□家でくつろぐとき、横になることが多い

□髪にパサつきや枝毛、白髪が多くなった

□髪が細くなり、ボリューム感がなくなってきた

□顔や首筋にしわが出てきた

□肌に潤いや、艶がなくなってきた

□手の甲がシワシワになってきた

□爪がピンク色でなくなった

□二重あごや下腹部や二の腕のたるみが気になる

□下半身が太りやすくなった

  チェックが七つ以上ついたら老化が進んでいる身体!

 

内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満

体脂肪には、皮下脂肪(皮膚の下に蓄積される脂肪)と、内臓脂肪(内臓のまわりに付く脂肪)があります。

 

皮下脂肪型脂肪

 二の腕、お尻、太もも、下腹などに付きやすく、プロポーションのくずれの原因となります。女性に多くみられ、生活習慣病との直接的な関係は薄いとされますが、皮下脂肪が多くなると内臓を圧迫し、さまざまな弊害をもたらすこともあります。

 

内臓脂肪型肥満


 腸管などの内臓の周辺に脂肪が付くと、お腹(ウエスト)のあたりがポコッと出てきます。やせ型や普通体型の人でも、ウエストが太くなったら要注意。30歳以上の男性に多くみられます。

 内臓周辺に蓄積する脂肪は代謝が盛んで、血液中の脂質濃度を高める原因となります。、生活習慣病に関係が深いタイプの脂肪です。

 また、インスリン抵抗性といって、すい臓から分泌されるインスリンの働きを悪くします。さらに、脂肪細胞からは血圧を上昇させる物質が分泌されます。
その結果、脂質異常症、糖尿病、高血圧、さらにはこれらが重なったメタボリックシンドロームなどをまねきやすくなるのです。


つまり、内臓脂肪型肥満はさまざまな生活習慣病の元凶ということができます。

 

f:id:kenkomaster-s:20200122171157g:plain

 

  体脂肪の中でも、この内臓脂肪が多い肥満こそが、生活習慣病にもっとも悪影響を及ぼします。内臓周辺に蓄積する脂肪は代謝が盛んで、血液中の脂質濃度を高める原因となります。

 また、インスリン抵抗性といって、すい臓から分泌されるインスリンの働きを悪くします。さらに、脂肪細胞からは血圧を上昇させる物質が分泌されます。
その結果、脂質異常症、糖尿病、高血圧、さらにはこれらが重なったメタボリックシンドロームなどをまねきやすくなるのです。
つまり、内臓脂肪型肥満はさまざまな生活習慣病の元凶ということができます。

 

生活習慣病とは

 年齢を重ねることで発病しやすくなり、食生活、運動習慣、喫煙、飲酒、休養などの生活習慣が乱れることで、発病や悪化を引き起こす疾患のことを生活習慣病といいます。代表的なものには糖尿病、高血圧症、高脂血症や脳梗塞、狭心症、心筋梗塞などがあります。

メタボリックシンドローム

 

f:id:kenkomaster-s:20200122223555j:plain
f:id:kenkomaster-s:20200122223044p:plain
f:id:kenkomaster-s:20200122223005j:plain

 

  日本では、ウエスト周囲径(おへその高さの腹囲)が男性85cm・女性90cm以上で、かつ血圧・血糖・脂質の3つのうち2つ以上が基準値から外れると、「メタボリックシンドローム」と診断されます。

 

メタボの原因ですが、欧米化からくる摂取エネルギー超過と運動不足が主なものです。その結果、内臓脂肪が増え、代謝異常が生じます。代謝とは栄養物を取り入れ、生命活動に必要なエネルギーを作り出し、不要となったものを身体の外に捨てるという一連の仕組みのことをいいます。この仕組みがうまく働かなくなるのが糖尿病などの代謝異常です。

私たちの生活は、日々便利になっており、そのおかげで、身体を動かさずにいろいろなことができてしまいます。それは取りも直さず運動不足につながることになります。

 

メタボ対策

当然ですが、しっかりした肥満対策が必要になります。

まずは運動です。日常生活のなかで適度な運動を続けることが肝心です。

ウォーキングや軽いジョギング、水泳、サイクリングなどの有酸素運動は、脂肪が燃えるときに必要とされる酸素をたっぷり取り込みますから効果的です。また、筋肉を鍛えることで基礎代謝が高まります。スクワットや腕立てふせ、ダンベルを使った運動もおすすめです。

 

次は、バランスの取れた食生活。太る原因は、とにかくたくさん食べること。摂取カロリー過剰に陥ってしまいます。

 

間食やコーヒー飲料、ジュース、お酒を飲む人も、適量を守るよう気をつけましょう。これらのエネルギー量も軽視できません。

 

野菜を多く摂り、肉や穀物よりまず野菜で、ある程度おなかをふくらませるような食べ方に改めましょう。いつまでも食卓を取り囲んで、長時間かけてダラダラ食べるのも禁物です。

 

メタボを助長しない禁煙の実践も大切です。たばこは万病のもとであり、動脈硬化の大きな原因ともなります。

たばこに含まれるニコチンには、血管を収縮させる、血中コレステロールを増やす、血小板の粘着性を高めるといった働きがあります。悪玉コレステロールが増えると血管の壁を傷つけます。

喫煙習慣のある人は、今すぐにでも禁煙することをおすすめします。

無理をせず、コツコツと、明るい未来に向かって進みだしましょう!